マウスピース矯正

2026.05.13

マウスピース矯正中の虫歯・歯周病リスクと予防法を歯科医師が解説

マウスピース矯正中の虫歯・歯周病リスクと予防法を歯科医師が解説

「マウスピース矯正は取り外せるから、虫歯になりにくい?」

「矯正中でも、歯周病の心配はないの?」

マウスピース矯正は、ワイヤー矯正と比べて清掃しやすい治療法ですが、
虫歯や歯周病のリスクがゼロになるわけではありません。

実際、矯正中の口腔環境の変化が原因で、

虫歯や歯ぐきのトラブルが起こるケースもあります。

この記事では、

マウスピース矯正中に虫歯・歯周病リスクが高まる理由と、

今日から実践できる予防法を、歯科医師の視点から解説します。

マウスピース矯正中でも虫歯・歯周病は起こる?

結論から言うと、

マウスピース矯正中でも虫歯・歯周病は起こります

ただし、これは

「マウスピース矯正が悪い」という話ではありません。

矯正治療中は、

  • 歯が少しずつ動く
  • 噛み合わせが変化する
  • 清掃の癖が変わる

といった影響で、

一時的にリスクが高まる状態になることがあるのです。

虫歯リスクが高まる原因

①マウスピース装着による唾液循環の低下

唾液には、

  • 汚れを洗い流す
  • 虫歯菌の活動を抑える

といった重要な役割があります。

マウスピースを長時間装着していると、

歯の表面に唾液が行き届きにくくなるため、

虫歯菌が増えやすい環境になることがあります。

②飲食後すぐの再装着

食事や間食のあと、、

歯みがきをせずそのままマウスピースを装着すると、

糖分や汚れが歯に密着した状態が続き、

虫歯リスクが一気に高まります

③マウスピース自体の清掃不足

マウスピースに汚れが残ったままだと、

細菌の温床になることがあります。

「歯は磨いているけど、マウスピースのケアは不十分」

というケースは意外と多く見られます。

歯周病リスクが高まる原因

①歯が動くことによる歯ぐきの変化

矯正中は歯が動くため、

歯ぐきが一時的に敏感な状態になります。

この時期にプラークが溜まると、

歯肉炎や歯周病につながりやすくなります。

② 「痛み」を理由に歯みがきが甘くなる
  • 触ると痛い
  • 違和感がある

といった理由で、

無意識に歯みがきを避けてしまうと、

歯ぐきの炎症が起こりやすくなります。

マウスピース矯正中の正しい予防法

①食後は必ず歯みがきしてから装着

基本中の基本ですが、最も重要なポイントです。

  • 食後
  • 間食後
  • 甘い飲み物を飲んだ後

は、必ず歯を磨いてからマウスピースを装着しましょう。

外出先では、うがいだけでも行うことが大切です。

②マウスピースの毎日の洗浄

マウスピースは、

  • 水洗いだけで済ませない
  • 専用洗浄剤を使用する

ことで、細菌の繁殖を防ぎやすくなります。

熱湯は変形の原因になるため避けましょう。

③フロス・歯間ブラシを併用する

歯ブラシだけでは、

歯と歯の間の汚れは落としきれません。

  • デンタルフロス
  • 歯間ブラシ

を併用することで、

虫歯・歯周病予防の精度が大きく向上します。

④定期的な歯科医院でのチェック

自己管理だけでなく、

  • 歯の動きの確認
  • 虫歯・歯ぐきのチェック
  • プロによるクリーニング

を定期的に行うことが、

矯正を安全に進めるうえで非常に重要です。

天神西通りアロハ歯科の考え方

天神西通りアロハ歯科小児・マウスピース矯正歯科クリニックでは、

矯正治療を「歯並びを整えるだけの治療」とは考えていません。

  • 虫歯を作らない
  • 歯周病を悪化させない
  • 将来まで健康な歯を守る

ことを前提に、

予防を重視したマウスピース矯正を行っています。

まとめ|正しいケアでリスクはしっかり防げる

マウスピース矯正中の虫歯・歯周病リスクは、

正しい知識とケアで大きく下げることができます

  • 食後の歯みがき
  • マウスピースの清掃
  • 定期的なチェック

この3つを意識することが、

矯正を成功させる近道です。

不安がある方は、

まずは専門的な矯正相談を受けてみてください。

歯学博士・矯正認定医 大多和 奈央子

この記事の監修|歯学博士・矯正認定医
大多和 奈央子(医療法人ハレクラニ )

資格
  • 歯学博士(甲)
  • 公益社団法人 日本矯正歯科学会 認定医
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